2023年4月19日(水)と26日(水)におきなわクリニカルシミュレーションセンターで、保健学科が琉球大学病院の感染管理認定看護師(渡慶次道太、伊徳清貴、鈴木聡美、管力也)と医学教育企画室、おきなわクリニカルシミュレーションセンターと連携して、約170名の学生(医学科110名、保健学科60名)を対象に標準予防策として適切な手洗い・手指消毒・マスク着用の方法について、講義・実習をしました。振り返ると、学生の中には高校3年間はコロナ禍にあり、入学初めての手洗い実習です。
今回、感染予防策、標準予防策として手指衛生(手洗い・手指消毒)の必要性、重要性、方法、手順等をQABとRBCのニュース番組・映像をとおして沖縄県民に広くご紹介し、多くの方に周知して感染症を少しでも減らしていただきたいと思います。ご尽力いただきました学内外の方々に深く御礼を申し上げます。
4月20日(木)
琉球朝日放送(QAB : Ryu-Q Asahi Broadcasting)テレビのホームページ参照
https://www.qab.co.jp/news/20230420172098.html
【QABで放映された概要】
4月19日、今後の医療現場を担う医学科と保健学科の医学部生にコロナ禍で最も重要視された標準予防策としての手洗い・手指消毒・マスク着用の方法について講義と実習が行われました。
琉球大学で行われた講義には、今春入学した医学部学生約170名が参加しました。はじめに大湾知子准教授が、コロナ禍で手洗いや手指消毒が重要視されていた中で今後、医療の道に精進する学生たちに向け、手洗いの重要性と正しい手洗いの方法などが指導されました。手洗いの前に、渡真利絹江看護師が学生たちの両手につけた蛍光塗料をばい菌や汚れと見立て手の状態をブラックライトにあてて各自で確認してもらいました。次に、学生たちは、感染対策室の渡慶次道太感染管理認定看護師から「早くシャカシャカシャカと両手から手の甲へと洗いましょう!」と入念に手洗いの指導を受けました。
QAB記者から「ちゃんと洗えましたか?」との質問に対して女子学生は「洗えたと思います」と答えました。しかし、伊徳清貴感染管理認定看護師がブラックライトで照らして見ると、学生自身、入念に洗ったはずの両手をところどころ洗えていない箇所がありました。学生は「普段より意識して手を洗ったにも関わらず、けっこう蛍光塗料が残っていたので気を付けてやらなきゃなと思ったのと、自分の手洗いの癖がわかったので、これからは今残っている部分とかを意識して洗おうかなと思う」と答えました。
医療の道への第一歩を歩みはじめた学生たちにとっては、改めて手洗いの重要性を認識するとともに医療従事者としての心構えも学んだ講義・実習となったようでした。
4月24日(月)RBCテレビで放映
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=N47sGhThEAs
琉球放送(RBC:Ryukyu Broadcasting Corp)ホームページを参照
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/451091?display=1
【RBCで放映された概要】
大湾准教授「沖縄県の医療は、皆さんたちが支えるのですね。よろしくお願いします。」から始まりました。琉球大学医学部1年生を対象に行われたのは、コロナ禍で最も重要視された手指衛生の実践授業。日常の手洗いや手指消毒についての授業はこれまで行われたことは無く、新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、病院と保健学科らが連携し、初めて開かれました。はじめに感染対策のメンバーも担う准教授の大湾知子さんが講師を務め、学生らに行ったアンケートを基に、固形石鹸の使用や家族間での共用タオルが付着した菌を増殖させると注意を促し、手洗いの重要性を説明しました。「琉大病院外来では固形石鹸をぜんぶ(液状石鹸)に変えました。」
渡真利絹江看護師が、実際に学生に蛍光塗料を塗ってどれだけ汚染されているかを学生に確認してもらい。感染対策室の渡慶次道太感染管理認定看護師が「皆さんの手は、処置やケアをしたり、採血したり、静脈を確保したり、手が汚れています。しっかり水でぬらしたら石鹸をとります。カシャカシャカシャ~、手洗いの途中で指の間、上下左右を変えてください。」と手洗いの仕方を指導しました。集中治療室の伊徳清貴感染管理認定看護師が「手のまめのでこぼこした所に菌が溜まりやすい。」どれだけ(手洗いが)できているかを蛍光塗料で一人一人チェックしました。
男子学生「患者さんと接するにおいて、やっぱり手を衛生的に保っておかないと自分からうつすこともあるので、そこは気をつけてやりたいなと思います。」
女子学生「まだまだ(手洗いが)足りてないことを実感して、これからの日常生活でも習慣化してやっていくことで、実際に医療の現場に出た時に不十分なことがないように、(手洗いが)できるように、これからも気をつけていきたいと思いました。」
大湾准教授「感染予防は、手洗いから始まって手洗いに終わる。日常生活の中で意識して手洗いを忘れてはならないと思います。基本的な感染予防として手洗いを徹底していただく。」琉球大学では今後も実践教育を増やし、感染症対策を学べる機会を増やしたいとしています。
文責:保健学科成人・がん看護学 大湾 知子