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新着情報:お知らせ

新型コロナウイルス感染症で逼迫する保健所へ、看護教員が応援

2021年10月08日(金)

沖縄県ではCOVID-19の感染拡大により、保健所の業務がひっ迫する状況に至りました。2021年8月、沖縄県知事名で大学宛に保健所への応援依頼が届いたことをきっかけに、保健学科看護学コースの教員は、保健所への支援を行うことにしました。

 8/17から9/30までに42日間、講義や実習の合間を縫い、看護学コースの教員11名が延べ76名、沖縄県南部保健所と中部保健所への応援に参加しました。支援内容は積極的疫学調査や就業制限解除に係る健康観察などです。保健所には琉球大学以外にも県内の看護系大学や看護学校の看護教員が、応援にはいりました。このように県内の看護教員が一丸となって保健所へ支援することは、過去にもまた他県でも珍しいことだと思います。これも沖縄県内の感染者数が全国最悪という状況が生んだものですが、沖縄県内の看護教員が住民の生活や健康、保健所職員の心身を気遣い、「いかなる場でも人間の生命、人間としての尊厳及び権利を尊重するための健康な生活の実現に貢献する」という、看護職としての倫理に基づいた行動から実現できたことと考えます。

今回の応援を通して、新型コロナウイルス感染症への対策に従事することができ、未曾有の事態に対応する保健所の現状を直に体験できたことは教員にとっても大変な意義がありました。感染症対策における保健所の役割を具体的に理解でき、感染者や自宅療養者の苦労、困難感や家族内感染の予防の難しさを実感しました。

保健所には保健学科の卒業生も多く、このような危機の社会に貢献できる人材を輩出している教育機関としての大学の役割を再認識し、専門職として活躍している卒業生の姿に感動も覚えました。

今回の経験を、大学と県・保健所の連携を有機的、効率的に実践できる関係構築のきっかけとし、今後の教育や研究活動に活かしていきたいと思います。