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アイランドヘルス教育・研究拠点形成

アイランドヘルス教育・研究拠点形成

  アジア太平洋島嶼地域のアイランドヘルス教育・研究拠点形成

保健学科ではグローカルな人材育成と研究によってSDGs実現の寄与に積極的にとり組んできています。アジア太平洋地域のアイランドヘルスの教育研究拠点形成によって、SDGsゴール3:すべての人に健康と福祉という点において寄与するというだけでなく、ゴール1(貧困)ゴール2(飢餓)ゴール3(教育)ゴール5(ジェンダー)ゴール6(水と衛生)ゴール10(不平等)ゴール13(温暖化)ゴール16(平和と公正)といった目標に寄与し且つ多分野連携の学際的教育研究実現を目指します。

 

1) SDGsを実現する安全・健康な学校づくり アジア太平洋の島嶼地域は、食生活等独自の文化維持の脆弱性によって、長寿が侵されていると考えられます。また軍事や豊富な観光資源を利用した開発の陰で貧富の差が生じ、母子の貧困が深刻な状況があります。さらに保健システムの脆弱性から感染症対策と観光等の産業振興の両立の難しさに直面しています。これらの共通の保健課題に取り組むため保健学研究科では英語での教育によるOkinawa Global Health Sciences コースと沖縄の高齢化に対応すべく、がん専門看護師の養成コース、また養護教諭養成コースを設置しグローカルな専門家養成を行ってきました。 2020年から琉球大学が開始したポストコロナ社会実現研究プロジェクトに採択された「ポストコロナ:太平洋島嶼における健康・安全な社会・学校づくりに関する研究」で明らかになった学校ベースの保健教育の有効性をさらに継続的に発展させて、アイランドヘルス研究拠点形成を確実にする達成させるものです。


保健学の使命は人々の健康を守り保つことです。琉球大学保健学科では災害時要配慮者の方々が必要なケアが受けられるように、人文社会学部、工学部、救急医学等の専門家、そして沖縄県防災士会ともコラボレーションして、地域の皆様のお手伝いがしたいと考えています。


URL:https://u-ryukyubousai.jimdofree.com




2)沖縄県の島嶼保健医療研究の充実及び高度医療人材育成

沖縄県は中国や台湾、東南アジアへのアクセスが容易であり、感染症をはじめ海外で発生頻度の高い疾患を経験してきているため、本土とは異なる独特の疾患の特徴があります。本土から離れた島嶼県である事により、沖縄県民のゲノムの多様性は本土と異なる特徴を有している事も明らかになっている。次世代シーケンサーを用いた細菌株、ウイルス株の全ゲノム解析や、ディープシーケンスによる体質に関係した一遺伝子多型(SNPs)の検索、バイオインフォマティクスを用いたビッグデータの解析などの分子生物学的アプローチによって、感染症など沖縄特有の疾患の治療や検査、予防に関する研究を展開します。また、これらの研究を医学研究科や国内外の研究機関との共同研究とすることで、あるいはさらに産官学連携や地方連携を強めていくことで、本学や保健学科のさらなるグローバル化やグローカル化につながるだけではなく、保健医療への施策提言にもつながり、沖縄県民の健康・長寿に寄与するために必須の取り組みともなる。